続・俺様王子の初恋





目眩がするほどに甘い空気。
葵のペースに巻き込まれそうに
なるのをキスで誤魔化して、
傷一つない綺麗な葵の肌に
何度もキスを落とした。









「 ・・・ねぇ、先輩 」


「 ・・・なに? 」






”葵が俺に会いに来た”






インターホンが鳴ったとき
俺はそう思った。






今でも、そう思ってる。










「 私・・・先輩のお父さんに会いたいです 」







葵の本当の目的は、”そう”じゃなかった。









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