続・俺様王子の初恋





「 ・・・・泰雅 」





いつの間にか、外はもう
真っ暗になっていて、
”そのとき”は確実に
目の前まで迫ってきている。





「 ・・・怖いんだろ? 」


「 ・・・ 」


「 無理すんなよ。
  別に今じゃなくても・・・ 」





緊張と、不安と、恐怖と、
色んな感情が入り混じって
ぐちゃぐちゃになって、
体の震えが止まらない。





震える私を抱きしめながら
先輩は”帰ってもいい”
そう、私に言うから、
たまらなくなって、口を塞いだ。





「 ・・・好きってことを、
  伝えに来たの 」






< 274 / 365 >

この作品をシェア

pagetop