続・俺様王子の初恋
「 ・・・・泰雅 」
いつの間にか、外はもう
真っ暗になっていて、
”そのとき”は確実に
目の前まで迫ってきている。
「 ・・・怖いんだろ? 」
「 ・・・ 」
「 無理すんなよ。
別に今じゃなくても・・・ 」
緊張と、不安と、恐怖と、
色んな感情が入り混じって
ぐちゃぐちゃになって、
体の震えが止まらない。
震える私を抱きしめながら
先輩は”帰ってもいい”
そう、私に言うから、
たまらなくなって、口を塞いだ。
「 ・・・好きってことを、
伝えに来たの 」