続・俺様王子の初恋
「 もう、下に居るわよ 」
「 ・・・・あぁ 」
「 大丈夫よ、怖いだろうけど
あの人も一応”人”なら、
葵ちゃんの真っ直ぐな気持ちに
何も感じないわけがないわ 」
震える私の手をぎゅっ、と握って
”頑張ってね”と私の髪を撫でて
悠太さんと美夏さんは先に下へ行った。
「 ・・・・おいで、葵 」
「 ・・・・ 」
先輩が先に部屋を出て、
私に手を差し出してくれた、けど
足が動かなくて、伸ばした手が
先輩に届かない。
──────────グイッ