続・俺様王子の初恋





不安と緊張で頭がいっぱいで、
それだけなのに、涙が止まらない。









「 ・・・・絶対に離さねぇから 」






掴まれた腕を引っ張られて
先輩の胸に飛び込んだ。
涙を流す私を強く抱きしめながら、






「 ・・・・俺を信じて 」





そう言った先輩に、”はい”と
返事をすると、触れるだけの
キスが落ちてきて、










「 今度、葵の親にも挨拶させて 」






私に背中を向けて、手を伸ばしてきた
先輩の背中に返事の代わりに抱きつくと、
”行くぞ”と、手を掴まれた。






< 279 / 365 >

この作品をシェア

pagetop