続・俺様王子の初恋
「 吐き気がするほど純粋ね? 」
「 うるせぇ 」
「 っていうか一途ね 」
からかうように笑った美夏は
俺の手から写真を奪って
「 こっちの葵ちゃんの方が
すごく可愛いわよね 」
まじまじと写真を見たあと、
”ね?”と同意を求めてきた。
「 ・・・・もういいだろ 」
美夏の手から写真を奪って
部屋に戻ろうとドアノブに
手をかけた。
「 葵ちゃん、たくさん友達が
居たみたいよ?その頃は 」
「 ・・・・ 」
今、部屋を出ればこんな話は
聞かなくて済むのに、何で俺は
出ていかねぇんだ?