続・俺様王子の初恋
電話を切ってすぐ、俺は
葵の家の前に着いた。
家から出てきた葵が
俺を見つけて手を振ってきたけど
俺はそれを無視して、
「 ・・・葵、好きだよ 」
勢いよく、葵を抱きしめた。
”近所迷惑です”と腕の中で
言いながらも葵の手は背中に
回っていて、
──────────グイッ
「 きゃっ!! 」
「 家の人は? 」
「 ・・・仕事、です 」
制服姿の葵を抱き上げて
そのまま葵の家に入った。