続・俺様王子の初恋
もう少しだけでいいから
傍に居てほしい。
泣くなんてずるい。
でも、私だってずるいんだ。
「 ・・・・ごめんな、葵 」
先輩が謝ることなんてないのに、
私の我侭のせいで、先輩はきっと
”自分が傷つけている”と
自分を責めてしまう。
分かってるのに、顔を歪めた先輩が
もう私の過去を知ってることなんて
分かってるのに。
「 ・・・・・・離れたくない・・ッ 」
まだ、一緒に居たいんです。
”こんな”私に好きだって
言ってくれる先輩と。