続・俺様王子の初恋





「 ・・・・・忘れたか? 」





両手で顔を隠している私の
腕にそっと触れた指先が
少しだけ震えていた。






「 傍にいる 」


「 ・・・・ッ 」


「 葵と離れる気なんかねぇよ 」


「 ッふ・・・ぇ・・・ 」





忘れるわけがない。
あんなに嬉しい言葉を
忘れられるわけがない・・・









「 嫌いに、・・・ならないで・・ッ 」






私の過去を知っている先輩。
私が今から話す全てをもう一度
知って、幻滅しないで。








< 75 / 365 >

この作品をシェア

pagetop