続・俺様王子の初恋
「 ・・・・・忘れたか? 」
両手で顔を隠している私の
腕にそっと触れた指先が
少しだけ震えていた。
「 傍にいる 」
「 ・・・・ッ 」
「 葵と離れる気なんかねぇよ 」
「 ッふ・・・ぇ・・・ 」
忘れるわけがない。
あんなに嬉しい言葉を
忘れられるわけがない・・・
「 嫌いに、・・・ならないで・・ッ 」
私の過去を知っている先輩。
私が今から話す全てをもう一度
知って、幻滅しないで。