続・俺様王子の初恋





「 ・・・・嫌、だったんです。
  今まで友達だったのに
  クラスが変わるだけで
  距離ができるのが、嫌で、
  元に戻りたいなって思って
  グループから抜けたんです 」





こんな途中から話しても、
だめなのに。





「 もうあと1年で卒業だったのに
  我慢ができなくて、それで
  元のグループに戻りたいって
  みんなに話したら、みんなに
  ”信じられない”って言われました 」





私を抱きしめたまま、
たまに”うん”と相槌を打ちながら
話を聞いてくれる先輩の背中に
しがみつくように腕を回した。






「 それから、物がなくなったり、
  机に落書きされたり、ちょっとした
  いじめにあって・・・学校、に・・・
  行きにくくなって・・・ 」









──────────話す、べきなのかな。







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