短い人生にヒカリをくれたキミ



プシューーーッ



隼人がいつも降りるバス停に着いた。

起こさなきゃだよね?



「おーい、隼人?バス停着いたよ?」



あたしは隼人の肩を揺らす。

お、起きない。
これは手強いな。


「隼人ってば!起きて!」



…………起きない。



プシューーーッ



あー。
ドア閉まっちゃったよ。


どーしたらいいんだろ?



もーすぐあたしが降りるバス停までついちゃうよ……


「はーやーとっ!起きてよ!あたし、降りられないんだけど!」


………起きないーっ!



何で?!
そんなに寝不足っ?


隼人はあたしの肩にもたれて眠ったまま。



あたしは隼人の顔を覗いてみた。

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