短い人生にヒカリをくれたキミ



観覧車で倒れてたのは………
本当に疲れが溜まってたせい?



“俺、もうダメかな……”


隼人の言葉が頭から離れない……





……難しくかんがえすぎよね。




「ねー?叶。他になんかあったっしょ?」


「え?」


「顔にそう書いてあるよ」



えっウソ!


あたしは手で顔をなでおろした。



「話せないんなら別にいーけど。考えすぎると体に悪いよ?何でもポジティブに!」



ポジティブに………か。



そーだよね。
隼人が病気なわけないじゃない。
ただ疲れが溜まってただけ。
だってあんなに毎日バスに乗って来てたんだもん。
あんなに元気だったじゃん。
元気すぎて疲れたんだよね!



「そーだ。今日さ、ショッピングにでも行かない?」



「………あー。今日はダメだ。何かわかんないけどお母さんに病院に呼ばれてるんだ。明日じゃダメ?」



「うん!明日でいーよ!今日あたしも病院付いてく~!」



「えー?何でよ?」



「暇だし!いいじゃん、ね?」



「はいはい。特にたいした用事でもないと思うけどね」


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