椿姫-ツバキヒメ-



「あの…すみません。」



横の路地から過細い声が耳に入った。



視線を横にやる。



「……………私?」



狭い路地裏には、゛私゛がいた。


私は私に少し警戒しながら近付いた。



「貴女…は…?」


「゛濃姫゛と申します。」


可愛らしくちょこんと
私にお辞儀をして言った。


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