椿姫-ツバキヒメ-



本当に瓜二つで思わず私は
更に近付きまじまじと
顔を覗き込んだ。


違う所と言えば
高い声と女の子らしさ。



「どうかされましたか…?」



私は慌てて視線を逸らす。


「な、何でも無いです。でも…何故私を引き留めたんですか?」


「あの、お願いがあるんです。」


「お願い…?」



何故か
嫌な予感しかしなかった。

ゴクリ…

唾を飲み込んで
静かに濃姫の言葉を待つ。


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