特上男子

みんなの好き

んあっ!?


なんやこれ……。



「あったま……い、ったぁい……」



しかも何か喉からからっちゃけど。


目覚め最悪やがな。



「学校ッッ!!」



枕元の時計を見るが、あれ……ない。


何で!?


ちょっと待って……。



「ここどこ……?」



茶色で統一されたベッドにオフホワイトのカーテン。


私のベッドは薄ピンクでカーテンはベージュやったよね?


お母さんが勝手に模様替えしたとか?


んなバカな……。



『起きてたんだ、おはよう』



ノックの後に顔を覗かせたのはわが校の王子様。


ライトやった。


……何で?


ライトはベッドに腰掛けると不思議そうな顔で私の顔を覗きこんだ。



『寝ぼけてるの?』

「本物……?」

『えっ?』

「本物のライトっ!?」

『あははっ!本物だよ』



笑いながら頭をなでなでするライト。


そんな私の頭の中はぐっちゃぐちゃ。







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