特上男子
『智輝が俺のせいだ……って反省してたよ』

「違うよッッ!!智輝さんはなんも悪くないし!!どうしよ……智輝さんにメッチャ迷惑かけてしまった……」



ヤキモチ妬いたあげくお酒飲んで撃沈するとかまじありえんし……。


情けなくて涙出てきた。


あ、れ……?



「智輝さんは?」

『朝早くから仕事でもういないんだ』

「そっか……」



ちゃんと謝りたい……。


なんしよっちゃろう、私……。


そう思うと余計に涙が溢れてきて、溢れる前にTシャツで涙を拭った。


少し汚れてしまった。


昨日化粧落としてないし当たり前か。


……Tシャツ?



「えっ!?よよよ洋服がッッ!!き、着替えは!?」

『そんなに慌てなくても大丈夫だよ。セリが着替えさせたから』

「セリさんが?そっか……」



私ってばみんなに迷惑かけとるやないの。


シュンッとなっとったら、再びライトになでなでされた。



『もうそんな顔しないで。それに早くご飯食べないと遅刻しちゃうよ?』

「うん……」



リビングにはライトのご両親とセリさんがおって、すみませんでしたと謝るとみんな笑って気にしなくていいって言ってくれた。


泣きそうになるのを堪え、私とライトは急いで朝ごはんを食べて慌てて学校に行く準備をした。







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