特上男子
部屋の中にいる人から反応が返ってこんらしく、セリさんは部屋に入ると激しく声をかけ始めた。


どうやら中の人も寝とるみたい。



『騒がしくてごめんねぇ』



驚きのあまり言葉が出らんくて私は首を横にふるしかできんやった。



『今の女の人って隣の大学の人だろ!?』

『うん、双子の姉のセリだよ』



どうりで美人な訳やん。


ライトと並んだらまるで王子様とお姫様やん。



『くっそぉー……マジ行きたくねぇー……』

「さっさとシャワー浴びてパッと行ってきなさいよ」

『他人事だと思って軽く言うんじゃねぇよ』



心臓が止まるかと思った。


セリさんと一緒に部屋から出てきた男性。


上半身裸で目のやり場に困ったけど反らせんやった。


だって……今目の前におるのは私の王子様やないですかぁぁぁっ!!







< 68 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop