特上男子
これは……夢ッッ!?


心臓が破裂しそうや……。


智輝は眠たそうに目を擦りながらリビングから出ていってしまった。


まさか寝起きを拝める日がくるとは!!


もっとよく顔見とけばよかったぁぁぁー!!


素敵なボディーに釘付けやったがなっ!!



「あれ?確か……し…………ほちゃん、だよね?」



志と保の間かなり空きましたけど気にしません。


覚えとってくれたんや……なんか感激。



「はい、志保です。その節はどうもありがとうございました」



素っぴんでも可愛かですなー。


遥なんかだらしなくセリさんに見とれとるやないの。



『セリも志保と友達なの?』

「んー……友達ではないかな」

「電車で痴漢に遭っとるところを助けてくれたんよっ」

『じゃあ志保の言ってた氷の女王様ってセリのこと?』



ガビー……ン。


それをこの場で言っちゃう?


言っちゃうの!?


初めてライトは悪魔やなんやないかと思ったよ。


あたしゃ怖くてセリさんの顔が見れませんッッ!!





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