契約の婚約者
「ハァ…ハァ……も…疲れた……」


荒い呼吸を整えようとするが、うまく酸素が入ってこない。


身体は汗ばんで、シーツにはりついている。


だから片桐とのセックスはイヤなんだ、と沙希はドアを開けたことを後悔した。


「大丈夫か?」


涼しい顔をした片桐が沙希の背中にそっと手を置く。


「大丈夫じゃ、ない…ハァ……」


「お前が大人しくしないからだろ?」


大人しくしていたら、さっさと終わらせてくれたんだろうか、と疑問に思うが、沙希にはムリな話だ。


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