契約の婚約者
片桐は休む間も与えてくれず、沙希の身体を反転させたかと思うと、腰を抱えお尻を突き出すような形で背後から突いてきた。


手で身体を支えることもムリなのに片桐は突きながら、挿入部分の中心にある蕾を指で押し潰すように撫でてくる。


「や、や、やぁ……っ」


衝撃の強さに、支えていた腕の力が抜け、シーツに身体が張り付くように崩れる。それでも指の動きは止まらず、沙希はまた達してしまった。


「はぁ、はぁ、お願い……も、ヤダ……」


ぐったりする身体を片桐に預けたまま、泣きそうな声で言う。


今沙希は自分がどんなに扇情的で魅惑的な顔をしているか気付いていない。


片桐はそんな沙希を目を細めて見つめ、頬に優しく指を這わす。



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