契約の婚約者
「ムリだな……全然たりない」


勿論片桐がそう簡単にやめてくれるわけがない。


だが、優しい仕草とは裏腹な片桐の言葉に、沙希は憤りより、喜びを感じてしまう。


とうとう重症だ……


いつの間にこんな身体になってしまったのだろう。


つながったまま再度仰向けに寝かさせられ、腰を動かされると、ムリだと思っても身体が反応する。


脚を片桐の肩に乗せ、二つに身体を折るように突かれれば、また波が一気に押し寄せてきた。



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