契約の婚約者
沙希にしか見せない、色々な顔の片桐が沙希の脳裏に浮かぶ。


目を細めて沙希を見つめるあの顔が好きだ、と思った。


どんなに悪態をついてもただ優しく笑う片桐にむず痒さを覚えた。


いつの間にかすっぽり覆うように抱きしめてくれる腕が心地良くなった。




単なる同士----




  そう思っていたのに……





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