契約の婚約者
両手で片桐の頬を挟み、啄ばむように唇を合わせる。
片桐が躊躇っていると、舌を絡ませ、わざとリップ音を立てた。
数秒のキスだったが、食堂中の注目を一気に集めるには十分だった。
「----沙希、何を考えている?」
唇を解放された片桐が、膝に跨るように立つ沙希を見上げる。
「クス、どうせ遅かれ早かればれるでしょ?カタギリさんに主導権握られっぱなしじゃムカつくもの」
「全く----お前にはいつも驚かされるよ」
片桐がくしゃりと顔を綻ばせ、沙希の腰に手を置く。
「そんな私が好きなんでしょ?」
「あぁ、惚れた弱みだな」
やっぱりここが食堂だということを二人に教えてあげた方がいいだろうか、と奈央は躊躇う。
二人は今にも抱き合いまたキスが始まりそうだ。
片桐が躊躇っていると、舌を絡ませ、わざとリップ音を立てた。
数秒のキスだったが、食堂中の注目を一気に集めるには十分だった。
「----沙希、何を考えている?」
唇を解放された片桐が、膝に跨るように立つ沙希を見上げる。
「クス、どうせ遅かれ早かればれるでしょ?カタギリさんに主導権握られっぱなしじゃムカつくもの」
「全く----お前にはいつも驚かされるよ」
片桐がくしゃりと顔を綻ばせ、沙希の腰に手を置く。
「そんな私が好きなんでしょ?」
「あぁ、惚れた弱みだな」
やっぱりここが食堂だということを二人に教えてあげた方がいいだろうか、と奈央は躊躇う。
二人は今にも抱き合いまたキスが始まりそうだ。