契約の婚約者
「ほら、水だ」


片桐はペットボトルをポンとベッドの上に投げ捨てる。


沙希はまだ裸のままベッドの上で寝そべっている。


「プッ……普通グラスに入れて、持ってくるでしょ?」


「何だ?優しく起こして飲ませて欲しいのか?それとも口移しがいいか?」


「気持ち悪いこと言わないでよ。考え方が昭和だよ……」


「大体の女は喜ぶけどな?」


「それ、昭和女だけでしょ?」


「一条沙希以外は、だな?これ、一本貰ったぞ?」


沙希の隣に座った片桐は手にした缶ビールを開ける


「うちで飲むなんて珍しいじゃん?」


「まぁ、飲みたい気分なんだ……」


そう低く零すと、一気に半分程飲み干す。



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