契約の婚約者
「奈央、つまみ準備して」


「ピザとか色々買ってきたんだけど、何にする?」


適当でいいよ、と言い、沙希は慣れた手つきでソムリエナイフを使いワインを開ける。


カウンターキッチンにかかっている、トールシャンパングラスを二つ片手で取り、カウンターにすっと置く。


「沙希ってかっこいいなぁ~」


「惚れ直したか?」


「うん……」


「どうしたの?今日はやけに素直だね?」


「だって……沙希とこうしていられるのも後少しかと思うと……」


奈央は沙希の肩にポンと頭を置く。


「かわいいこと言ってくれて……苛めるぞ?」


「修と同じこと言わないでよ……」


「ゲッ……あいつと同列にするな!ほら、飲も!」


二人はリビングへと移動し、テレビ前のソファーに座った。



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