契約の婚約者
「今までは外見に寄ってきた男も多かったけど、今はそうじゃないんじゃない、って言ってるの!」


「奈央、日本語で話して?言っている意味が分からない」


「もう、いい!」


どうして気付かないんだろ、とブツブツ独り言を言いながら奈央はワインを一口含んだ。


もう、2杯目だ……大分頭が回らなくなってきているだろうに。


奈央の云わんとしていることなど、どうでもいい。


今日、彼女の誘いを受けたのは、沙希にも言わなければいけないことがあるからだ。


奈央が酔っているうちに言った方がいい。



    素面では絶対に言えないから……



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