アジアン・プリンス
早く言えば、彼女は家出をした。原因は不明だと報告を受けるが……。
レイが命じた調査では、彼女の友人関係から、ミサキが身近な男性と恋愛関係にあったと聞かされる。しかし、相手は特定できなかった。
ミサキはレイとの結婚を嫌がっている――それが公になると彼女の名誉にも関わる。
レイは日本側から正式な通達があるまで、在日大使館の人間が行動には出ないよう命令した。
ところが、レイがアジュール島から戻った3日後――事態は急変する。
その3日間はレイにとって不本意なことの繰り返しだった。マスコミを相手に、金と権力で事実を黙認させたのだ。
加えて、ティナの過去を書き立てようとした愚か者を、世論を操作し、倫理的に吊るし上げた。彼らには、レイを敵に回すことの恐ろしさ、且つ、レイの本気を知らしめる必要があったからだ。
ホッとしたのも束の間、レイの元に飛び込んで来たのが――家出中のミサキ・トオノだった。
その時、レイの胸に疑問が浮かんだ。
なぜなんの騒ぎにもならず、日本を出国できたのか。さらには、このアズウォルドに入国できたのだろう?
だが、それを追求する暇もなく、ミサキは倒れた。
そして診察の結果、あろうことか彼女の妊娠が発覚したのだ。しかも王宮医師の診たてでは、すでに5ヶ月目に入っているという。
その報告を受け、レイは眩暈を覚えた。
レイが命じた調査では、彼女の友人関係から、ミサキが身近な男性と恋愛関係にあったと聞かされる。しかし、相手は特定できなかった。
ミサキはレイとの結婚を嫌がっている――それが公になると彼女の名誉にも関わる。
レイは日本側から正式な通達があるまで、在日大使館の人間が行動には出ないよう命令した。
ところが、レイがアジュール島から戻った3日後――事態は急変する。
その3日間はレイにとって不本意なことの繰り返しだった。マスコミを相手に、金と権力で事実を黙認させたのだ。
加えて、ティナの過去を書き立てようとした愚か者を、世論を操作し、倫理的に吊るし上げた。彼らには、レイを敵に回すことの恐ろしさ、且つ、レイの本気を知らしめる必要があったからだ。
ホッとしたのも束の間、レイの元に飛び込んで来たのが――家出中のミサキ・トオノだった。
その時、レイの胸に疑問が浮かんだ。
なぜなんの騒ぎにもならず、日本を出国できたのか。さらには、このアズウォルドに入国できたのだろう?
だが、それを追求する暇もなく、ミサキは倒れた。
そして診察の結果、あろうことか彼女の妊娠が発覚したのだ。しかも王宮医師の診たてでは、すでに5ヶ月目に入っているという。
その報告を受け、レイは眩暈を覚えた。