アジアン・プリンス
レイは深いため息をついた。
口元を引き締め、ニックと向かい合う。
「ニック。君は“皇太子命令”と偽り、ヘリを出し、王宮にティナを引き入れた」
「はい」
「私はそんな命令を出してはいない」
「はい」
「サトウが君のやったことを知れば、非常に悲しむだろう」
「父は、なんの関係もありません」
「わかっている」
(いつからだろう、ニックとこれほどまでに他人行儀になったのは。昔はもっと……)
懐かしい思い出を意識から追い出し、レイは厳しい声で命じた。
「今日は休暇を取っていたな。このまま休暇を満喫したまえ。下がってよい」
無言で頭を下げ、ニックは出て行くだろうと思われたが、
「殿下! ひとつだけ。ひとつだけ言わせてください!」
「なんだ?」
口元を引き締め、ニックと向かい合う。
「ニック。君は“皇太子命令”と偽り、ヘリを出し、王宮にティナを引き入れた」
「はい」
「私はそんな命令を出してはいない」
「はい」
「サトウが君のやったことを知れば、非常に悲しむだろう」
「父は、なんの関係もありません」
「わかっている」
(いつからだろう、ニックとこれほどまでに他人行儀になったのは。昔はもっと……)
懐かしい思い出を意識から追い出し、レイは厳しい声で命じた。
「今日は休暇を取っていたな。このまま休暇を満喫したまえ。下がってよい」
無言で頭を下げ、ニックは出て行くだろうと思われたが、
「殿下! ひとつだけ。ひとつだけ言わせてください!」
「なんだ?」