アジアン・プリンス
ソーヤをはじめアズウォルド国民の多くは日本茶の渋みを嫌う。しかし、健康には良いため、少しだけ砂糖を入れ冷やして飲む者が多いのだ。
「グリーンティは心を落ち着ける。だが、角砂糖を2個も落とすお前には2度と出さない」
「レイはおばあ様っ子で日本通だし、日本人を花嫁にするほうが似合っていたんじゃないのか?」
「それとこれは話が別だ。正直、女性に愛を告げることは一生無いと思っていた。誰を妻にしても、結婚の誓いは守り、後継者を作るだけの関係に終始する予定だったのだ。だが……ティナに出会ってしまった」
レイは初めてティナに会ったときのことを思い出していた。
数年前の家族写真に小さく写るティナを見たとき、特に運命は感じなかった。
それが、落ちて来るティナの姿を目にして、この腕に抱きとめた瞬間――天使を掴まえたと錯覚したのである。
気づくと必死でアズウォルドに誘っていた。
王室専用機の中で手を握られたとき、込み上げる衝動に気が狂いそうだった。
実を言えば――何故バングルを渡したのか、記憶にない。
アサギ島のビーチでキスを交わしたときが1番危険であった。
あのとき、補佐官のサトウが電話を掛け無ければ……間違いなく、砂浜の上でことに及んでいただろう。
だが、サトウに「ティナをチカコと同じにするつもりか?」そう言われ……。
「グリーンティは心を落ち着ける。だが、角砂糖を2個も落とすお前には2度と出さない」
「レイはおばあ様っ子で日本通だし、日本人を花嫁にするほうが似合っていたんじゃないのか?」
「それとこれは話が別だ。正直、女性に愛を告げることは一生無いと思っていた。誰を妻にしても、結婚の誓いは守り、後継者を作るだけの関係に終始する予定だったのだ。だが……ティナに出会ってしまった」
レイは初めてティナに会ったときのことを思い出していた。
数年前の家族写真に小さく写るティナを見たとき、特に運命は感じなかった。
それが、落ちて来るティナの姿を目にして、この腕に抱きとめた瞬間――天使を掴まえたと錯覚したのである。
気づくと必死でアズウォルドに誘っていた。
王室専用機の中で手を握られたとき、込み上げる衝動に気が狂いそうだった。
実を言えば――何故バングルを渡したのか、記憶にない。
アサギ島のビーチでキスを交わしたときが1番危険であった。
あのとき、補佐官のサトウが電話を掛け無ければ……間違いなく、砂浜の上でことに及んでいただろう。
だが、サトウに「ティナをチカコと同じにするつもりか?」そう言われ……。