アジアン・プリンス
どちらともなくため息を吐き、ふたりは視線を逸らせた。
そして、先に口を開いたのはソーヤである。
「また色々言ってきてるとか……」
「再鑑定を要求してきた。確かに見事なアズル・ブルーの瞳ではあるが」
「まさか、認める気じゃないだろう?」
「……息子には実の父を、父と呼ぶ権利がある。それを故意に奪うことは許されない」
「もし鑑定結果が覆ったら、王位継承権の1位を与えようなんて、思ってないだろうね? それじゃ、ティナが可哀想だ」
「ティナは王位欲しさに私の妻になったのではない。それに、この件は私が判断する」
レイが言い切ると、ソーヤも口を閉じた。
ソーヤは無言で2個目の和菓子を取り出し、黙々と食べ始める。
その姿に苦笑しつつ、少し冷えた緑茶を苦々しい思いで啜るレイであった。
そして、先に口を開いたのはソーヤである。
「また色々言ってきてるとか……」
「再鑑定を要求してきた。確かに見事なアズル・ブルーの瞳ではあるが」
「まさか、認める気じゃないだろう?」
「……息子には実の父を、父と呼ぶ権利がある。それを故意に奪うことは許されない」
「もし鑑定結果が覆ったら、王位継承権の1位を与えようなんて、思ってないだろうね? それじゃ、ティナが可哀想だ」
「ティナは王位欲しさに私の妻になったのではない。それに、この件は私が判断する」
レイが言い切ると、ソーヤも口を閉じた。
ソーヤは無言で2個目の和菓子を取り出し、黙々と食べ始める。
その姿に苦笑しつつ、少し冷えた緑茶を苦々しい思いで啜るレイであった。