アジアン・プリンス
ピコン、ピコン、ピコン、ピコン……
生命維持装置は、絶え間なく一定のリズムを刻む。本来ならかなり深刻な事態を想像させるものだが、軽快な機械音がそれを阻んでいた。
大きな窓からは、太陽の光に煌いたアズルブルーの海が見える。その窓は開閉不可能で、外からは中が見えないガラスを使用していた。もちろん防弾だ。
真っ白い部屋の中央に特殊なベッドが置かれ、ひとりの男性が横たわっている。
それはまるでSF映画に出てくるコールドスリープベッドのようだ。ベッドの下からは何本ものコードが出ていて、それらは生命維持装置に繋がっていた。
男性の髪はレイのチョコレート色よりも濃い、チャコールグレーだった。
閉じたままの瞳の色はわからない。横たわる手足は恐ろしく細く……頬は扱け、肌や唇の色からも生気は感じられなかった。
言葉は悪いが、死んでいるようで……ティナは背筋がゾッとした。
「アズウォルド王国第15代国王――シン・ジャコブ・ウィリアム・アズル陛下――私の兄だ」
生命維持装置は、絶え間なく一定のリズムを刻む。本来ならかなり深刻な事態を想像させるものだが、軽快な機械音がそれを阻んでいた。
大きな窓からは、太陽の光に煌いたアズルブルーの海が見える。その窓は開閉不可能で、外からは中が見えないガラスを使用していた。もちろん防弾だ。
真っ白い部屋の中央に特殊なベッドが置かれ、ひとりの男性が横たわっている。
それはまるでSF映画に出てくるコールドスリープベッドのようだ。ベッドの下からは何本ものコードが出ていて、それらは生命維持装置に繋がっていた。
男性の髪はレイのチョコレート色よりも濃い、チャコールグレーだった。
閉じたままの瞳の色はわからない。横たわる手足は恐ろしく細く……頬は扱け、肌や唇の色からも生気は感じられなかった。
言葉は悪いが、死んでいるようで……ティナは背筋がゾッとした。
「アズウォルド王国第15代国王――シン・ジャコブ・ウィリアム・アズル陛下――私の兄だ」