叶わない恋。




「そんなに会長責めないであげてくださいよ。


ね?片平先輩??」


おー神よ。


神の奈美よ。


あんたはやっぱりあたしの味方なんだね。



『あの、それくらいにして会議やりません??


時間、ないっす。』


と、洋次に言われあたしは時計を見る。



「うわっ…マジじゃん…。


じゃっ始めよっか。」


そうあたしが言えばみんなノートと筆記具を出す。


そして会議開始。



「まず今年の学祭でクラス発表のテーマだけど、あたし1つ案があるんだよね。」



これはずっとあたしが2年間思ってたこと。



『それはズバリなんですか??』


目の奥をキラリと光らせた健太が言う。



「担任強制参加で出し物をする。


それが劇であったり合唱でもなんでもいい。


でもこれは全員絶対に参加すること。



これ、けっこうよくない??

せっかくの学祭なんだからもっと楽しむべきだと思うんだ。」






< 310 / 426 >

この作品をシェア

pagetop