美顔 (美人女医と私のカウンセリングの記録)
 「そうなんだ」憧れの女性に突然話しかけられ硬直した私は、そう返すのが精一杯でした。そして夕刻、いざ暴走と言う段になって、本当に大雨が降ったのです。
 私は話しかけたかった。走りに行くことができず駄弁っている彼女に「本当に降りましたね」と話しかけ、それをきっかけに仲良くなりたかったのです。そう思い、彼女の方に近づいている途中です。
彼女は全員に向かって、こう言いました。
 「おまえらさー。今日、どうして走れなくなったか、わかるかい? 」そして私を指差し「こいつがバイクを洗ったからだよ。こいつがバイクを洗うと必ず雨が降るんだ。私は知ってるよ。こいつは雨男だぜ」
< 26 / 37 >

この作品をシェア

pagetop