カレの初恋
(村上にも...、
好きな相手って居るのかなぁ...?)



自宅で、

湯船に浸かりながら

ぼ~~~っと、

そんなことを考えていた。


小林ですら、
他人に恋する年頃なワケだし、
それなら村上だって、

誰かに恋していても
不思議では無い...。



誰かを好きだってことは......、

男としては やっぱり、

キスがしたい...とか...、



エッチしたいとか.........、



思ったりするのかな......?



ザバッ!!!


恥ずかしいことを想像して、
思わず叫びそうになった俺は、

湯船の中に
瞬時に潜った。



「ブハッ!!!」

勢い良く頭を上げ、
俺は我に返った。



「なんか...、アブねえなぁ。俺...。」

恋って、
自分のことですら、

ワケ分からなくさせたりする。


(俺、やっぱり...、
村上に恋してるんだなぁ...。)

俺は、村上への恋心を
再確認していた。


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