カレの初恋
「こもりん、イイな~~~!!
水野さんと、一緒の班でさぁ~~~。」



休み時間に、
小林が、

俺の席まで来て、
羨ましそうに嘆いた。



(俺は、
それどころじゃないっつーの!
村上にドキドキしまくりで、
動揺しまくりで、どうしようもないっつーのに!)


心の中で、
小林にツッコミながら、
俺は眉間にしわを寄せた。


「なんだよ?こもりん!
恐い顔してさぁ~~~。 友達だろ~?!!
協力してくれよ~~~!」


俺の本心など、
ちっとも知らない村上は、休み時間の間中、

ずっと はしゃいでいた。

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