リサイクルかあちゃん
日後、熱がかなり高くなっておかあちゃんも苦しいそうだったので葉月は病院に泊まることにした。先生は「今日は、まだ大丈夫だから娘さんも泊まってばかりで大変だろうから帰ったら」と言われたけど、葉月は心配で帰る事も出来なかった。点滴をしているおかあちゃんの腕は痩せ細ってあざだらけで見ていてとても辛かった。
その横でソファーに寝転んで仮眠する葉月だが、その日の夜中におかあちゃんが、急に息が荒くなって看護師さんを呼んだ酸素ボンベを設置して、少し息が落ち着いたので看護師さんも大丈夫だと言うので、葉月はおかあちゃんのおでこにキスをして安心して、寝てしまった。

翌日の朝、目が覚めておかあちゃんを見ると、様子がおかしいし息をしていないようだ。慌てて看護師さんを呼んで先生に来てもらい確認してもらうが、やはり息をしていない。おかあちゃんは、安らかに天国に旅立って行った。おかあちゃんは、最後の最後まで弱音を吐かずに安らかに天国に旅立って行った。本当に、強いおかあちゃんを葉月は誇りに思った。
葉月は、おかちゃんが好きだった「かあさん」のCDをかけておかあちゃんに聞かせてあげた。
< 10 / 12 >

この作品をシェア

pagetop