リサイクルかあちゃん
看護師さんが、おかあちゃんの身体を綺麗に拭いてくれて少しお化粧をしてくれた。おかあちゃんは、とても綺麗な安らかな顔をしていた。看護師さんが全員がおかあちゃんに逢いに来てくれて、みんなが泣きながら「お母さんよく頑張ったね、そしていつも明るく声をかけてくれて有り難う」と亡くなっているおかあちゃんに声を掛けてくれた。最後は、先生や看護師さんに見送られて車で自宅に連れて帰った。無事に葬儀も終わり、泊まっていた親戚や兄も帰り、一人になった葉月は辛すぎておかあちゃん写真の前で号泣していた。数日後、葬儀をお願いしたお寺のお上人様が自宅に来られて色々話をしているなかで、お上人さんは「親の死は子供への最後の教育、お母さんはいつでもあなたを見守っているのだから悲しんでばかりいないでお母さんの御供養のためにも前を向いて生きて行くようにと」話を聞かされる。

そして、葉月は沈んでいた心がなんとか落ち着きおかあちゃんと、町医者に行っていたコースを歩きおかあちゃんとの思い出が蘇る。いつも、通っていた公園のベンチに腰かけて空を見上げる。おかあちゃんとの思い出や介護で大変だった頃色々な思い出が蘇る。
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