リサイクルかあちゃん
1ヶ月に1度は大阪の総合病院に介護タクシーで行き、週2回は自宅近所の町医者に肝臓の注射を射ちに行きました。おかあちゃんの車椅子を押して近所の待ち医者に行く二人、いつもの道を通り、近所の人に会うとおかあちゃんはお喋りが止まらない、車椅子に乗っていてもお喋りは大好きでそんな明るいおかあちゃんは町医者でも人気者でした。その後、おかあちゃんの努力もあり4ヶ月位で少しづつ歩けるようになり、年末を迎え無事に正月を迎えられました。その年の正月には、葉月と2人で京都の温泉に行き葉月に支えられながらも気持ち良さそうに温泉に入ったり、翌日には2人で初詣も行きました。手を繋いでおかあちゃんを支えながら歩く仲の良い親子だった。楽しい正月もあっという間に過ぎて桜のシーズンを迎える、いつもの町医者の病院に行く途中の公園では桜がとても綺麗だ。

葉月に支えられてゆっくり歩いているおかあちゃんも桜をみてとても嬉しそうだった。その後5月のおかあちゃんの誕生日を無事に迎える。葉月が作ったケーキのロウソクを吹き消すおかあちゃん、楽しい誕生日を迎えた。そして、母の日には葉月が制作した母に贈る歌「かあさんのCD」をプレゼントした。その歌を聴いたおかあちゃんは、「私は、世界一幸せ者だ」と泣いて喜んでくれました。
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