リサイクルかあちゃん
楽しい日々も束の間数日後、おかあちゃんの体調が急変した。今までは食欲もあり食べれていたのですが、食べても夜になるともどしてしまう、そんな日が続き大阪の総合病院に行く。思いがけない検査の結果は、3年前に手術をした胆嚢癌が食道に転移していると葉月に告げられまた、あと1年か半年の命だと告げられた。年に1回はCTの検査もしていたのですが、おかあちゃんの癌は臓器にしんずいして広がっていたようで検査でもわからなかったようです。

葉月は、目の前が真っ暗になり震えが止まらなくなった。ずっと2人で暮らしてきて、おかあちゃんが居ない生活なんて考えただけで気が狂いそうだ、おかあちゃんとの別れは自分の人生で一番辛く悲しいことでもあり、別れの日を考えると食事もできないし、夜も眠れなく毎日泣いてばかりいた。
東京に住んでいる兄や叔母さんなどに、励まされて少しづつ前向きになろうと勤め、自分がしっかりしなければおかあちゃんに気付かれてしまうと意を決してわざと明るく振舞う。
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