シャボン玉の遠足
「宗、あんたのせいじゃない。」


それからばあちゃんは、こうも話した。


「彼女は、何か悲しい過去がありそうだね。それに、縛られて生きているんじゃないかい?」


「悲しい過去?」


「そうだよ。さっき泣いてしまったのは、そのことを思い出したからじゃないかな。」


ばあちゃんは、お茶を静かに啜る


「松さんに何かあったんですかね?」


竹も松山の過去何があったのか分からない様子


過去かぁ。君に何があったんだろう?


誤解されていない安堵感を胸に感じつつ、俺は、君の過去が知りたかった。





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