正直に好きだと言えなくて…
それから1週間が経っても
寛人は目を覚まさなかった
私と京ちゃんは毎日お見舞いに行った
「京ちゃん…」
「どうした?」
「このまま寛人が起きなかったら
どうなるのかな…?」
「明美……」
私だけがそんなことを思っている
なんて思ってないけど
不安でつい言ってしまった
「私、寛人がいないと……
嫌だよ!!
3人でまた話したいよ!京ちゃん…」
「大丈夫だよ、明美
あいつは明美を1人なんかに
しない奴だから…信じよ?」
「…ぅ、うん!」
大丈夫…私たちはそれだけを
望んでた―――