正直に好きだと言えなくて…
「……俺とうぶん
お前らと別々で行くわ、朝」
「「えっ…?」」
「俺先行く」
そう言うと寛人は
早足で先に行ってしまった
「……怒らせたの?」
「いや、最近いっつも
あんなんだぜ?寛人」
「……どうしたんだろ…」
いつ栞先輩が
寛人のことを狙っていたかは
知らないーーー
でも確実に私たちに
足りない何かを栞先輩は
持っていたーーー
「……ねぇ?
あなたスゴくさえない顔
してるよ?」
「誰だよお前。」
「名前を聞く時は名乗ってから!
先生に習わなかった?笑
あたしは栞。」
「……良い名前(笑)」