正直に好きだと言えなくて…





「……俺とうぶん
お前らと別々で行くわ、朝」




「「えっ…?」」




「俺先行く」


そう言うと寛人は
早足で先に行ってしまった


「……怒らせたの?」




「いや、最近いっつも
あんなんだぜ?寛人」




「……どうしたんだろ…」


いつ栞先輩が
寛人のことを狙っていたかは
知らないーーー

でも確実に私たちに
足りない何かを栞先輩は
持っていたーーー


「……ねぇ?
あなたスゴくさえない顔
してるよ?」




「誰だよお前。」




「名前を聞く時は名乗ってから!
先生に習わなかった?笑
あたしは栞。」




「……良い名前(笑)」




< 63 / 149 >

この作品をシェア

pagetop