英国喜劇リトレイス





気付けば、俺はまた時計の前に立っていた。

前と同じく薄暗い周り。


見上げて見れば、時計の針はしっかりと進んでいた。

前と同じじゃない―進んでいけてるんだ…俺は。


不思議と覚えた安堵。

その時――

歯車が廻り、大きな音を立て、また、針が一つ進んだ――――




< 148 / 409 >

この作品をシェア

pagetop