英国喜劇リトレイス
『……』
俺は尻込みした。
怖い。ユノが怖い。
ニヤリと目を細めたエル兄が、半月目を送ってくる。
『どーしたディゼル? さっきの勢いはどうしたのな?』
『う、うるせ!』
口では言うものの、プルプルと足が笑って動けない。
フム、と一息つくユノは、箱から残りの1枚を取って、こっちに来る。
『ヒッ!』
足がプルプルして、下がることも出来ない。
『……先日は、失礼を。お許しいただきたい』