英国喜劇リトレイス

え?

困惑する俺の手にクローバーを押し付けると、ユノは背中を向けた。

今ちょっと傷ついた顔してた……

『おいディズ、早く来い!』

『う、うん!』

兄貴たち三人のところに走る。
手のなかのクローバーが、なんだか暖かく感じた。

俺たちは手にクローバーを握り、その手をミドの前で重ね合わせた。

『俺様たち兄弟は、何があってもこの国を守ると誓う!』

『ああ』

『誓います』

『うん!』

『………皆様…なんとご立派になられた…!!』

そしてミドは、しばらくなき止むことはなかった。


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