英国喜劇リトレイス
「ダイアナ様!」
「は、はい! 私ですか?」
宵闇からかがり火に出てきたのは一等の歩兵。
二人で何かを運んでいた。
レイモンドの従者――どうやらダイアナというみたいだが――は飛び上がってその二人に駆け寄った。
「何だ?」
「さぁ、でもどこかに運ぶ見たいですよ。…あの様子は救護テントみたいですね」
「……何あれ。人?」
その言い方はひどいぞ。
と思ってセルマを見るが、気付かずセルマは運ばれていく様子をじっと見ていた。
「さて、俺たちも行くか」
「はい」