英国喜劇リトレイス
「ディゼルー、どうしたの? 突然顔色が悪くなったかも」
「本当に。どうした?」
「俺……潜入したらあいつのこと、ジュダス“様”って呼ばないといけないのか!!」
「「なんだ。そんなこと」」
「なんだじゃない! 大きな問題だ!」
カッと目を見開いて言うと、可哀想なものを見る顔でロシュが俺の肩を叩いた。
「年上に敬意を払うのは当然のことなんだよ?」
「……!!」
こいつに言われると、凄く傷付く……!
「あーあ、突っ伏しちゃった。お前意外と攻撃力あるのな」
「? どういうこと?」
「ま、いいさ」