英国喜劇リトレイス
「そうだぞ! 心配したんだからな」
「その代償がこのバイオレンスな目覚めなのか?」
だがイアンはプイとそっぽを向いて聞こえないふり。
まあ、いっか
「それより、ここは?」
「城。懐かしのお前の部屋だよ」
「!」
ホントだ…。
道理でいい寝心地だったわけだ。
「モーニングティー持ってきた。マフィンとスコーン、どっち?」
「じゃマフィン」
ホラ、と差し出されたマフィンを頬張る。
「ぼうしへっとさぁ」
「食いながら喋るな!」
痛い。叩かれた。