英国喜劇リトレイス
「ここからあの人の力を辿るわ。ちょっと待ってて」
そう言うとセルマは手を前にかざして瞼を下ろした。
「…なんかしてるようには見えんな」
「まあ見てろな」
いやいや上二人ともちゃんと魔法見たことないだろ。
穴のあった場所から光の粒が生まれ、天井に上がっていく。
それはどんどん増えて、光の柱になった。
「なッ、」
ほら、だから言っただろ?
二人は目を丸く、度肝を抜かれていた。
「じゃ、1人ずつこれに入って」