Sweet secret
さっそく、車に乗り込んだ。

「斎藤、悪いんだが、煙草吸っていいか?」

申し訳なさそうに聞いてくる先生。

「どうぞ。」

そんな気を遣うことないのに。

さりげなくも窓を開けて、煙がこっちに来ないようにしてくれてる。

こういうのってモテるんだろうな。

「ねぇ、なんで先生になろうと思ったの?」

先生なら、モデルとか教員って職業じゃなくても就職できると思う。

なんで、先生?

「……秘密!」

無邪気に笑う先生。

………聞いたあたしがバカだった。

こんな風に聞いて先生が真面目に答えるわけないじゃん。

「斎藤は将来、何になりたい?」

「…教えない!先生が教えてくれたらね。」

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