Sweet secret
「ずり~ぞ。…それ。」

「そんなことないよ。………あっ…ここ。」

先生と話していると飽きない。

時間がたつのだって忘れられる。

「じゃあ、またね。…あっ、明日教えてもらうんだから…バイバイ先生。」

「あぁ、ぜってー教えてやんねえ。…また、明日学校でな。」

そう言った先生の顔はどこか寂しげだった。

そのまま車は走り去ってしまった。

どうしたんだろ?

モヤモヤする。

その時、ふと思った…先生にはあんな顔してほしくないって。

今のあたしにはこのモヤモヤが何かはわからなかった。

これが恋だってことも……これから先生の暗い闇の部分に踏み込もうとしていることも……。
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